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「千年村東郷」プロジェクト(東郷町制50周年記念冠事業)

★「千年村」とは

 自然災害やさまざまな社会の変化を乗り越えて千年以上にわたり生活や生産が営まれてきた集落、地域です。

  千年という長い存続の歴史を持ち続けてきた場所には、地域の持続にまつわる仕組みがすでに育まれている

 ので、それらの地域を訪問し調査、研究する研究組織が千年村プロジェクトで早稲田大学、千葉大学などの

 研究室が研究拠点となっています。

  ※千年村プロジェクトのHP http://mille-vill.org/ 

 

★プロジェクトの概要

 当法人の拠点となっている愛知郡東郷町の諸輪地区には平安時代初期の窯跡「黒笹七号窯(780年代ごろ)」や

 「白鳥神社」なども残っています。

 また拳母街道・岡崎街道といった旧街道がつながる、祐福寺・傍示本・和合といった昔からの集落にも平安

 時代初期の国家の律令法制書「延喜式」にその名がある「富士浅間神社」や名所旧跡が多くあり、経る時代

 ごとに人々の暮らしを象徴する文化が現存しているので、千年村認定基準となっている、環境・地域経営・

 交通・集落構造なども満たす可能性が高いと思われます。

 

  そこでその認定を申請し、認証を受けることで地域の歴史や集落のメカニズムを住民自身が意識し、自らの

 地域についての認識を高める機会とすることで、現在ある資源を残していくことの必要性を感じるとともに、

 自らが住む地域に誇りをさらに持ち、今後の地域づくりにその地域ならではの特徴を活かすことで、更に千年

 続く地域づくりに結び付けることを目的とした、環境保全と地域活性化を推進するプロジェクトです。

                                                                                                                

★プロジェクトの必要性

 現在この地域の住民の多くは、古いものや今ある自然に対する重要性や必要性を認知していないことから、「千年村」という認証を掲げることで「千年以上にわたって存在してきた日本でも数少ない地域」ということを

 知ってもらう。

 また、その申請過程での調査や史跡・歴史や文化の学びにより地元住民があるものに価値を見出すきっかけ

 とし、さらには域学連携で若い世代の人たちを巻き込んで調査・研究をすることで、残していくものを見極め

 ていく視点や知識を持ってもらうことで地域が持続する仕組みを作っていく。                                                          

 

★活動内容と目的

 東郷町には何もないという住民が多い中「東郷千年村」を打ち出し認証を得ることで、「千年以上にわたって

 存在してきた日本でも数少ない地域」ということ認識を持ち、今ある自然に対する重要性や必要性を認知して

 もらうことで地域の環境保全に繋げる。

  また、その申請過程での調査や史跡・歴史や文化の学びをもって住民があるものに価値を見出すきっかけ

 とし、さらには域学連携で若い世代の人たちを巻き込んで調査・研究をすることで、地元への関心や残して

 いくものを見極めていく視点や知識を持ってもらうことで地域が持続する仕組みを作っていくことを目的と

 する。

 

★認証までのスケジュール

  ○令和2年3月千年村認証準備委員会の立ち上げ

    他の千年村認証地域への見学及び聞き取り調査開始

  〇 〃 4月~ 千年村プロジェクトへの研修及び地元勉強会実施(毎月)

  〇 〃 7月5日(日) 東郷町千年村に関するシンポジウム(いこまい館)開催

  〇 〃 9月までに千年村認証チェックリストに基づいた諸輪地区での調査・集計

  ○ 〃 10月 千年村認証の申請

  ○ 〃 11月15日 認証後、東京で開催される「千年村大会2020」に参加(予定)

 

★認証後の展開予定

◎令和3年度

  「千年村 東郷」という地域が生み出すアイデンティティのブランド化を目指すことで、グリーンツーリズム

  や農産物など商品開発を進める。(地域の農家や地域内フィールドがある名古屋大学大学院生命農学研究科

  と連携したブラント商品の開発を進める)

  さらに地域の付加価値を高め地域と多様に関わる地域外の人(関係人口)を増やすことで、人・もの・経済の

  活性化をはかる。

 

 〇グリーンツーリズムの企画、各種体験イベントを開催

 

 〇名古屋工業大学 藤岡研究室と連動した、千年持続する仕組みの研究及び地域デザインの実行

 

 ○千年持続してきた仕組みの研究及び、新たな地域デザインの実行により環境保全を図るとともに、リーフレット・出版物・

  映像その他の手法を用いて外部発信をして、未来千年において持続可能な地域づくりを進めていく。

 

◎令和4年度

 〇千年村ブランド化に向けて地域内の空き家利用を働き掛けて飲食や物販、展示などができる事務所兼カフェを開設予定

 

 〇耕作放棄地や高齢化により休耕地となっている土地を借用、東郷町「千年村農場」を開設

                         

 

 〇東郷町「千年村縁日」や東郷町「千年村秋祭り」の実行委員会を立ち上げる

 

 〇千年前の旧所や古い時代の史跡などが残っているということは、災害にも強いという事でもあるので、その立地や特徴を

  洗い出すことで、これから将来に向けて千年持続するための自然災害に強い地域の手引きを作成する。

 

 

 

★プロジェクトの運営及び体制

 ○事務局 NPO法人ノーマカフェ内  責任者 織田英嗣(理事長)

  中村武司・冨田眞沙子・佐藤花子・服部恵美子・嶋田秀子(会計) 

 

 ○プロジェクトのメンバー(令和2年4月現在)

  藤岡伸子 名古屋工業大学 大学院教授(社会工学・建築デザイン・地域デザイン)

  近藤鈔  東郷町文化財保護委員会前会長 (歴史・文化) 

  井上朝美 名古屋工業大学 藤岡研究室OG 東郷町出身

 

 ○サポートメンバー

  辻武史  三重県津市山田井 千年村事務局長 千年村プロジェクトメンバー

  松木直人 茨木県行方市地域おこし協力隊 早稲田大学中谷研究室OB  〃

 

 ○域学連携予定

   名古屋工業大学 社会工学科 建築・デザイン分野 藤岡研究室 

   愛知産業大学 造形学部 建築学科・スマートデザイン学科

   愛知県立東郷高校

   東郷町立 諸輪中学校・東郷中学校・春木中学校

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